丸岡城

丸岡城が築かれたのは戦国時代。一向一揆への備えとして織田信長の命により柴田勝家が甥の勝豊に築かせました。丸岡城を支える石垣は”野づら積み”という古い方式で、すき間が多く粗雑な印象ながら排水がよく大雨に崩れる心配がないといわれています。天守は江戸時代以前に建設され、それが今もなお残っています。このようなお城は日本全国に12城あり「現存十二天守」と呼ばれる貴重な天守です。北陸地方に唯一残るのが丸岡城で国の重要文化財にも指定されています。別名「霞ヶ城」と呼ばれるように、春満開の桜の中に浮かぶ姿は幻想的でひときわ美しいお城です。園内には400本のソメイヨシノが植えられ、日本のさくら名所100選に認定されており、4月には城下で丸岡城桜まつりが行われます。

一筆啓上手紙の館

徳川家康の功臣で鬼作左の勇名をとどろかせた本多作左衛門重次が陣中から妻にあてた手紙文(一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ)は用件を簡潔明瞭に伝えた手紙の手本と言われています。簡潔明瞭な中にも妻や子を気遣う優しさが短い文の中に伺うことができます。手紙で家族の安否を気遣うことは昔も今も変わりがありません。この手紙文の中に出てくる「お仙」とは、後の丸岡藩主、本多成重のことで、幼名を仙千代といいました。毎年多くの作品が寄せられる「日本一短い手紙 一筆啓上賞」は本多作左衛門重次の手紙をモチーフに始まりました。人間関係が希薄と言われている現代 に、日本の手紙文化の復権を目指そうと始まった「一筆啓上賞」ですが、わずか四十文字の短い文に込められた想いが、多くの人々の心を動かし、共感を得たからこそ、今日まで続いてきたと思っています。そして、過去二十年以上にわたる多くの人々の想いが結集して「一筆啓上 日本一短い手紙の館」は誕生しました。

千古の家

千古の家は福井県坂井市丸岡町にある重要文化財で豪雪地帯特有の住宅と庭園は心の庭祈りの庭として中世末期から現存してきた貴重な文化遺産です。

竹田のしだれ桜

大本山永平寺と山中温泉を結ぶ国道沿いにある、静かな山里の坂井市丸岡町竹田地区。この竹田地区内ではいたるところでシダレザクラを見ることができ、特に「たけくらべ広場」では、ソメイヨシノが散りだす4月中旬からGW前にかけて、風にゆれる情緒あふれるシダレザクラのお花見を楽しむことができる。「竹田の里しだれ桜まつり」期間中は、夜間のライトアップも行われ、照らし出された桜の花のトンネルが散策できる。

丸岡そば

福井県は越前そばの名で知られる全国でも有数のそば消費県です。県内産のそばは非常に貴重で、地元でもなかなか高価で手に入りません。その中でも生産量が県で1、2の丸岡産のそばは、特に味、香りが良いと全国の有名そば店からの引き合いが多くあり、生産量の約90%が県外へ流れています。 なぜ丸岡そばの味、香りが優れているかは、そばの実の大きさにあります。丸岡そばは他の産地のそばに比べ粒が小さめです。そばの美味しさ、香りは、そばの周り部分に多く含まれています。丸岡そばは粒が小さい分、周り部分の美味しい成分が多く含まれるという訳です。

越前織ネーム

福井県坂井市丸岡町は、一流メーカー商品の織ネーム(タグ・ワッペン)や、織テープなど全国の7割を生産しています。最近は、コンピューターの性能が向上するに伴い、画像や図柄などの処理がより細かく出来るようになり、人物や色鮮やかな複雑な花などを織物で再現できるようになりました。

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